2017年2月19日日曜日

台湾の鉄道に乗りまくったお話 5日目

-鉄道にほとんど乗らなかった日-

2016年6月12日、今日はほとんど鉄道に乗らない。
台湾が大型連休と言うことで、乗る予定だった列車がどれも満席。
これまではほかの列車に変えたりとかして対応したけど、今日の行程ばかりはどうにもならなかった。いや、乗ろうと思えば乗れるが、また1日がかりの行程になってしまう。

本来の予定だと今日は集集線と内湾線、二つのローカル線に乗る予定だった。
このうち、内湾線は台北から比較的近いので問題ないが、集集線は台中のもう少し南にある。
高鐵で台中まで行ってもそこから台鐵で南下しなければならない。
台湾の大型連休とぶつからなければ余裕だったが、空席を調べてみても空いているのは莒光号などの遅い列車しかない。

ということで、連日朝から晩まで列車に乗ってばかりだし、今日は街をぶらぶらすることにした。

-小籠包を食べに-

台湾の名物料理の一つというのは言うまでもない。
メジャーなものにはあまり興味がないけど、メジャーなものにもメジャーになった理由があるはず。
流行を追うのは好きではないけど、流行っているのもにも理由があるというのを意識するようになって、定番なものでもチャレンジしてみないと、と思うようになった。


台北の地下鉄は1から5までの路線があるが、1だけは地下はほとんど走らず、車両もゆりかもめのような無人運転の新交通システムになっている。
やって来たのは六張犁(リウジャンリー)という駅。
台湾で小籠包の有名なお店と言えば鼎泰豐(ディンタイフォン)だが、捻くれている自分は鼎泰豐には行かなかった。


ブルジュ・ハリファができるまでは世界一高いビルだった台北101へ向かって歩く。
台北101に行くわけではない。


明月湯包と書かれた赤い看板が目指すお店。
しかしここは新店で、すぐ近くに本店がある。きれいな新店ではなく、せっかくだから昔ながらの店構えである本店で食べたい。
肝心の本店の写真は撮り忘れていた。



お店の場所はここ↑

このお店も結構有名店なので、日本語のメニューもある。
日本語は通じないが、台湾ではおなじみの伝票に食べたいものの数量を書いて渡すシステムになっている。


定番の明月湯包を注文。
湯包は小籠包のこと。厳密に言うと違いがあるらしいが・・・。


初めての味に出会うのはドキドキする。
スプーンに乗せて皮を破ると、たくさんのスープが出てきた。
肉の旨味がしっかり味わえる。皮ももちもちしていておいしい。


たくさんの刻んだ生姜が用意されているので、醤油味のタレにつけて食べてみる。
生姜の爽やかさと食感が合う。


蝦仁蛋炒飯も頼んだ。エビチャーハンだ。
小籠包がおいしすぎたせいなのか、ずいぶん地味な感じに思えた。エビはでかくてたくさん入っているし、ご飯はパラパラに炒められてるのに。

-書店巡り-




小籠包を食べたあとは忠孝新生駅へ。
ここは電気街がある。
ただ、電気製品が見たいわけではなく、台湾で売っている日本の漫画が気になったので、写真の書店に来てみた。

書店をうろうろしたあとは、近くの光華商場へ。
巨大なビルの中にはたくさんの電気屋さんが入っている。
扱っているものもPCパーツだったりカメラだったり、スマホのグッズとか様々だ。
ちょっとマニアックな雰囲気なので、興味のない人は全然面白くないかもしれない。

台湾と言えばマザーボードを思い浮かべてしまうのでPCパーツのお店も見てみたが、現地で買うからと言って特別安いわけではないようだ。値段は日本とあまり変わらない。

光華商場周辺にも昔ながらの電気街がある。
写真は撮ってないが、昔の電気街らしかった頃の秋葉原を思い出して懐かしい気持ちになる。


台湾の電気街をうろうろしたあとは公館駅で下車する。
ここは台湾大学の最寄り駅で、若者が多い。
日本で言うと東大みたいな感じなのだろうか。多分、台湾で一番頭のいい大学だよね。

大学を見に来たわけではなく、ここでもいくつかの書店を巡りました。
写真は撮ってないです。歩き疲れて写真を撮る気力もなかった感じです。



続いて台北101の近くにある誠品書店信義店に来た。
誠品書店は台湾初の24時間営業の書店で、店舗もたくさんある。そしてでかい。写真では分かりにくいけど、巨大なビルの全部が書店なので、書店が衰退している日本からすると、まだまだ台湾では書店の需要ってあるんだなと実感させられる。

店内もおしゃれで、本屋さんだとは思えない雰囲気。
ただ、何も知らずに入ると、床に座って本を読んでいる人の多さにびっくりするかも。
でも、これはマナーが悪いわけではなく、実は座って本を読むのはOKなんだって。それにしてもみんな真剣に読んでたなぁ・・・。

-お土産を買いに-

さて、歩き疲れているがお土産を買いに行かなければ。
台湾のお土産の定番と言えばパイナップルケーキだが、定番なだけあってパイナップルケーキを販売しているお店は多い。
中にはパイナップルが入っていないパイナップルケーキがあったりするらしいので、ちゃんとした本物を買いたいところ。だから有名な微熱山丘というお店を選んだ。
日本にも店舗があるとのことなので、なんだかお土産としてはありがたみがないかもしれないけど、でも、日本の店舗に行くこともないだろうし・・・。そう思ってタクシーに乗った。

お店までのルートが表示されたスマホを見せたら、運転手さんに「アドリース!アドリース!」と言われた。
アドリースが何なのか分からない。仕方ないのでメモとペンを渡すと、「address」と運転手さんは書いた。いや、これはアドリースとは発音しないと思うけど・・・。

海外に行くとその国の訛りの英語があるので、それを聞き取るのはかなり大変で、自分も英語はさっぱり分からないからお互い英語のような何かで話して通じないこともたまにある。

さて、アドリースがaddressということは分かったので、スマホで住所を調べて見せる。

すると今度は、「タイワン!チャイニーズ!チャイニーズ!」と言われた。
これはうっかりしていた。住所の表記がアルファベットだった。
今度はちゃんと漢字で書かれた住所を見せた。すると運転手さんはすぐに場所を理解し、車を発進させた。

海外でタクシーを利用する際は目的地までの地図を見せるのではなく、住所を見せた方が話が通じやすいようだ。そして、できることなら現地の文字で書かれた住所を見せた方がいい。

10分ちょっとで微熱山丘のお店に着いた。
運転手さんはやたらと「You are good man!You are good man!」と言っていた。この運転手さんは面白い。私も「You are a good driver!」と言っておいた。実際、お互いなんとかコミュニケーションは取れたし、運転も乱暴ではなかった。そしてなにより、憎めない感じのおじさんだった。

店内に入ると、喫茶店のような落ち着いた雰囲気だった。
ショーケースや棚などに商品が並べられているのを想像していたのだが。
店員さんに案内されてついていくと、店の奥に大きなテーブルが。座るとお茶とパイナップルケーキが運ばれてきた。
ゆっくり試食していってねということらしい。

初めてパイナップルケーキを食べたけど、パイナップルの繊維がかなりしっかりしていたし、酸味も強めだったので好みの味だった。甘さとのバランスがいい。さすが、有名店だけはある。

食べ終わったら店の入口にあるカウンターでパイナップルケーキを買った。
店員さんも日本語を話せる人がいる。

次はお茶を買いに行こうと、初日に両替でお邪魔した昇祥茶行というお茶専門店へ。
地下鉄の駅まで歩いて行くのはしんどいので、ここでもタクシーを使った。料金が安いので助かります。

運転手さんは片言の日本語と英語で、いままで乗せた日本人のことを話してくれました。
ちゃんとメモしているし、携帯電話にも写真が入っていた。どこどこから来た女の子がかわいかったとか、そんな話をしていた。
私もどこから来たのか聞かれたので答えたけど、さすがに愛媛の松山からと言ってもメジャーな都市ではないので知らないようだった。
スマホの地図を見せて、場所を教える。松山は台北にもある地名だよ、ソンシャン(松山)と同じ漢字だと言うとびっくりしてたようだった。

話しているうちにお茶専門店に着いた。

両替かと聞かれたが、お茶を買いに来たと伝えると奥のテーブルに案内された。
このお店は両替も手数料なしでできるし、レートもいい上にお茶の試飲もできる。あれこれしつこく勧めてくることがないのがとても良い。

奥のテーブルには若い男性がいた。従業員かと思ったら日本人の大学生だった。
話を聞くと、就活も終わったので卒業までの時間を使って何かしようと思い、ワーキングホリデーを利用して台湾にしばらく住むことにしたのだという。
中国語は話せるのか聞いてみたら、あまりよく分からないからこのお店で教えてもらっているのだという。とりあえず言葉があまり分からなくても働ける飲食店をアルバイト先に選んだと言う。

なんてアクティブなんだ。台湾に住もうと思っていきなり日本を飛び出すことができるだろうか。自分には多分そこまでやる行動力はないかな。案外どうにでもなると彼は言うが、確かにその通りで案外どうにでもなる。結局、やるかやらないかだもんな。

お茶の試飲の方だが、たくさんある銘柄のうちとくに制限があるわけでもなく、気になったものはなんでも試飲させてくれる。最初は気前が良すぎて遠慮してしまった。本当にこんなに飲んでいいのか。中には結構な値段のお茶もあった。

普段自分はお茶を飲む習慣がない。飲み物は専ら水だ。
しかし、試飲させてもらううちに、お茶も一つの銘柄取っても時間が経てば味が変わってきたり、緑茶でもウーロン茶でも、産地が違えば味も全然違うからとても面白く感じた。

一時的にハマっただけだろうと自分でもこのときは思っていたが、帰国して半年以上経ったいまでも、1日1回は急須でお茶を入れて飲んでいる。すっかり習慣となった。

さて、学生さんと話をしていたら、いろいろ話が合うのでつい盛り上がって、気づいたら3時間ほど経っていた・・・。

お茶を何種類か買った。
店員さんに、うちでもパイナップルケーキ作ってるよとパイナップルケーキを何個か、あとは豆を使ったお菓子もいただいた。



もう23時前だし、夜市に行く体力はないので今日はコンビニ弁当で。
しかしいいネーミングだなぁ。



中身は昨日食べた駅弁と似ている。
でかい鶏肉と野菜などがご飯の上に載っている。

ということで、5日目は終わり。

【続きはこちら↓】

台湾の鉄道に乗りまくったお話 1日目
台湾の鉄道に乗りまくったお話 2日目
台湾の鉄道に乗りまくったお話 3日目
台湾の鉄道に乗りまくったお話 4日目
台湾の鉄道に乗りまくったお話 6日目
台湾の鉄道に乗りまくったお話 最終日

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