-最初に-
2017年3月31日をもって、JR四国バスの久万高原線の久万高原~落出が廃止となった。たまたま最終日が仕事の休みと重なったので、何度か乗ったことはあるが乗りに行くことにした。
-久万高原線の歴史-
今年3月30日、仕事が終わって松山市駅へ。
そこから高知行きの高速バス、なんごくエクスプレスに乗った。
バスは3分遅れの16時10分に発車した。
この高速バスは松山~高知を約2時間40分ほどで結んでいる。料金は松山~高知間わずか3600円と安い。
鉄道で松山から高知へ行こうとすると特急列車を使っても所要時間は4時間半ほど、料金は指定席利用の正規の運賃とすると1万円を少し超える。
四国は車社会だと言うことを嫌でも実感させられる。
四国の鉄道のほとんどは低規格の線路として引かれた。
トンネルや橋はできるだけ避ける。その上、山も多いから急カーブばかり。
その点、高速道路は山をぶち抜いて作られた。
20数年前、自分がまた小学生だった頃は四国の高速道路と言えば、川之江あたりにちょろっとあっただけだった。
しかし今となっては四国横断道という立派な名前までつけられ、四国の各県庁所在地はもちろん、他の主要都市も結ばれている。
今回廃止になったJR四国バスの久万高原線、久万高原~落出も元は松山高知急行線という、松山と高知を結ぶ国鉄のバス路線であった。
最盛期には特急便や急行便も走り、車両はリクライニングシートを使った観光タイプの車両が使われ、四国の鉄道線、バス路線全て含め、唯一この高知急行線だけが黒字だったという。
しかし、高速道路ができたことにより2001年12月21日、高速道路を走るなんごくエクスプレス号の運行を開始した。
2002年9月1日、減便されながらもなんとか残っていた松山高知急行線のなんごく号はついに廃止となった。
その後、愛媛県側の松山~落出はJR四国バスが路線バスを運行し、落出~佐川までは黒岩観光が路線を受け継いだ。
佐川から高知方面を受け継いだバス会社はなく、とさでん交通の仁淀川橋東詰~高知駅がかつての高知急行線のルートと同じらしい。佐川から仁淀川橋東詰までは空白となっている。
佐川から仁淀川橋東詰までの区間がなくなってしまったものの、松山から佐川という、かつての高知急行線のほとんどはJR四国バスの久万高原線、黒岩観光の高吾北落出線の2路線に乗れば当時の面影を味わうことができるのだが、それも2017年3月31日まで。
JR四国バスの久万高原線、久万高原~落出が廃止され、町営バスに移管されるので、乗り通すには最低でも2回乗り換えないといけないことになる。
-高速バスは高知へ-
川之江東ジャンクションから高速道路は南へ進路を変える。ここからはいよいよ山が険しくなり、トンネルばかりになる。
車窓からは時々、山の中にある集落が見える。
バスは高知駅に定刻より10分遅れの18時36分に到着した。
10分の遅れとは言え、松山からわずか2時間半ほどの所要時間である。
松山高知急行線のなんごく号だった時代は早くても3時間ちょっとかかっていた。
かかっていたと言っても、実際に乗ったことはないのだが・・・。
高知駅はきれいだ。
高架になって駅舎はおしゃれになった。
路面電車も駅の目の前まで乗り入れるようになった。駅の目の前まで乗り入れるようになったのは、厳密に言えば高知駅が高架になる前からである。
とにかく腹が減ったので、ホテルにチェックインしたあと、ひろめ市場へ。
ここへ行けばとりあえず食べ物がたくさん売られているし、お店もあるので食べていくこともできる。
ちょうど夕飯時だったのでどのお店もいっぱいだった。
だから、焼き鯖寿司と鰹のたたきを買って帰った。
街中に手軽に美味しい食べ物が買えたり食事できるところがあるのはいいね。
ということで、1日目が終わった。
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