2016年4月2日土曜日

タイ一人旅 2日目

※2015年1月の旅行で、加筆、訂正の上、tumblrより移転

2015年1月19日
今日は線路の上にある市場で有名なメークロンへ行こうと思います。
往復とも列車で行けるのですが、メークロンへ行く列車は1日3往復しかありません。
大変効率が悪いので、行きはロットゥー(ハイエースなどを使った小型のバス)にのってメークロンを目指します。
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朝のChit Lom(チットロム)駅。
年中夏のタイでも、乾期の朝は20度ぐらいしかありません。湿気も少なくさわやかな朝です。
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ガイドブックには、昨日の夜に行ったこのVictory monument駅の近くからロットゥーが
出ていると書いてあるのですが、その場所に行ってもただ路地があるだけ。なんだか薄気味悪いので、
再び駅の近くへ戻ってきました。
すると、タイ語でどうやら各地への運賃表みたいなものを掲げてあるテーブルを発見。
そこに座っていたおじさんに、「メークロン、ロットゥー」と告げると携帯電話を取りだし、
どこかへ電話をかけ始めました。
2,3分すると電話が終わり、おじさんは「スズキ、ショールーム」と駅の方を指し、さらに左を指しました。
そこに乗り場があると言うことか。
お礼を言って、スズキのショールームを目指します。
その場所はすぐに見つかりました。
確かにショールームの隣には切符売り場と思われる窓口が並んでおり、
その奥にはたくさんのロットゥーが並んでいます。
窓口のおばちゃんに行き先を告げると、ドライバーらしきお兄さんを大声で呼び止めました。
そしておばちゃんから切符を買いました。メークロンまで70バーツ(約210円)ぐらいだったと思います。
メークロンまで80キロぐらい離れているのに210円は安い。
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ロットゥーの中は全員タイ人で、日本人は自分一人だけ。不安な気持ちになりますが、
タイの人の生活に溶け込んでいく感覚は言葉では表せないものがあります。
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バスは8時ちょうどに発車。市街地を抜け、チャオプラヤー川を渡ります。そして、
時速100キロぐらいでビュンビュン飛ばします。タイの人たちは車もバイクもよく飛ばします。
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バンコクを出てちょうど1時間くらい、運転手から「メークロン」と声をかけられ下車します。
ここからメークロン市場までは少し歩きます。ロットゥーはここが終点ではないので、
どこかへ走り去っていきました。
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メークロン市場と言えば線路上にある市場が有名ですが、このように普通の市場も存在します。
と言うか、こっちの方が規模がでかいです。
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南国らしいフルーツがたくさん。
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こちらはアーケード付き。強烈な魚の匂いがします。海が近いので魚介類も豊富に取り扱っている
みたいで、特に匂いがきついのは干物のようです。
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約10分ほど歩いてついにメークロン駅に到着。お店の派手な看板に混じって、
控えめに「MAEKLONG STATION」と書かれた看板が・・・。駅はおまけみたいな存在なのでしょうか。
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さて、いよいよメークロン市場を散策します。観光客がほとんどで、地元の人は少ないように感じました。
てか、これ本当に列車が来る頃には片付くのかな。
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とてもでかいエビ。おいしそう。ぼくがこの近所に住んでるんだったら迷わず買う。
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市場の端まで来てしまいました。距離はそんなにないんですね。500メートルもあるのかなぁ。
しかしレールのゆがみのひどいこと。

※追記 2016年4月にメークロン線の改良工事が完了しました。PC枕木を使ったりしているそうで、
乗り心地も改良されたかもしれません。
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保線状態なんてこんなものです。バラストなんてとっくになくなってるし、レールも高さが合っていません。
さて、そろそろメークロンに到着する列車が来る頃です
いったいどうやって列車の接近を知るのかと思ったら、チャイムが鳴り始めました。
すると愛想のよかった市場の人たちが激変。まわりの観光客に、
「stand up! stand up! inside! inside!」とまくし立てます。あまりの勢いに思わず笑ってしまいました。
ぼくもお店の奥に避難。
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庇となってたビニールの屋根が畳まれ、轟音と警笛とともに列車が歩くぐらいの速度で通過。
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そして、通過したら素早く屋根を張り、商品を元の位置に並べる。
一連の作業の素早さにプロ意識を感じました。
列車が通過したあとは、怖かった市場の人たちもまたニコニコと商売を始めます。
あぁ、こうやって市場の安全が守られているんだなと実感。
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メークロン駅に戻ると、観光客のみなさんが記念撮影していました。
車両はどう見ても東急8000系に見えますが、もちろん東急車輌が関わってる車両です。
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車体側面には渡し船のイラストが描かれていました。意外とおしゃれですね。
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駅のホームも屋台でいっぱい。これこそエキナカというやつでしょうか。
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10時20分発のバーンレム行きに乗ります。料金は10バーツ(約30円)です。
ちなみのこのメークロン線はバーンレムとマハーチャイの間に川があり、
そこは橋が架かってないので渡し船に乗る必要があります。だからバーンレムで降りる必要があります。
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メークロンを出るとさっきの市場を通過します。そこを抜けて少し走ると、のどかな風景が広がります。
タイなので田んぼかと思ったのですが、塩田だそうです。
それにしてもすごい揺れです。線路状態が先ほどの写真の通りなので揺れる揺れる。
あまりにも揺れすぎて怖いくらいです。
台車のバネが限界まで縮むのか、ゴンゴンと突き上げるような衝撃が来ます。
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時間はのんびり流れていきます。観光客は外から眺めるのがメインなのか、実際に乗っている人は地元の人たちがほとんどでした。
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沿線の至る所でコンクリート製の枕木を見かけました。
もしかしたら線路の改良工事が行われるのかもしれません。
だとしたら、この日本では味わえない激しい揺れも、近いうちに味わえなくなるのかも。
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水辺と陸地の境界がよく分からないなとタイに来てから思います。雨期になれば水没するのでしょうか。
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1時間ほどで終点のバーンレムに到着。タイの鉄道はよく遅れると聞いていたのですが、定時運行でした。
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バーンレムの駅前には市場などはなく、鄙びた感じの住宅街でした。
さて、ここから対岸のマハーチャイまで渡し船に乗らないといけません。
この渡し船の場所がわかりにくく、もしiPhoneがなければかなり迷ったと思います。技術の進歩に感謝。
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渡し船乗り場に続く通りはさすがにいくつかのお店が並んでいました。
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渡し船に乗ります。お昼過ぎと言うことで日差しは熱いのですが、川の風が心地よいです。
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マハーチャイに到着しました。
左側のビルの2階がレストランになっているという情報をネットで仕入れてたので、そこでお昼ごはんにします。
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先ほど乗ってきた渡し船が見える特等席に座れました。
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まずは定番ですがトムヤムクンを頼みました。「辛くしないでね」と覚えたてのタイ語で注文したのですが、
見た目はすごく辛そうです。
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ぷりぷりのエビがたくさん入っていました。ここマハーチャイはタイでも有数のエビの産地で、
日本にも輸出されているらしい。
味は見た目の割には辛くありませんでした。ちゃんと注文通り、辛くしないでくれたみたいです。
でも、ほのかにぴりぴりと口がしびれます。辛みと酸味と甘みという複雑な味です。
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2品目は蟹チャーハンです。パラパラに炒めてあっておいしかった。日本人の舌に合ってる一品です。
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お店を出て、マハーチャイ駅に向かいます。バーンレムと比べてかなり賑わっています。
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マハーチャイ駅に着きました。タイは紫色が好きですよね。マハーチャイからバンコクのウォンウェンヤイまでは結構需要があるのか、
1時間に1本のペースで列車が出ています。
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1時間ほどで終点のウォンウェンヤイ駅に到着。やはり賑わっています。
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1面1線だけの小さな駅です。これでも一応バンコクの市街地にあります。
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駅はこんな感じ。よく見ていないと見落としそうです。
そもそもメークロン線は、タイでは珍しい私鉄だったそうで、
それがのちに国有化されて現在に至るそうです。だからほかの路線とは接しておらず、

孤立した路線になっているわけです。だからこそ定時運行が可能なのかもしれません。
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そろそろ帰宅ラッシュが始まる頃でしょうか。バイクの数が多くなってきました。
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こうしてみてみると、バンコクってほんと都会ですね。高層ビルの間を高架鉄道が
走っていくのはとてもかっこいいです。
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夕飯は屋台でいただきました。
イーサーン地方(タイ東北部)の料理を出すお店に来ました。
写真は豚ののど肉のサラダ。サラダなのにめちゃくちゃ辛くて、
鼻水だらだらになりました。でも、味はおいしかった。
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メインはアヒルの肉だったかなんだったか、とにかく見ての通り肉を豪快に焼いたものです。
辛そうなたれが付いてます。もう辛いのは勘弁なのでそのまま食べてみたけど、
それでも十分味が付いていました。おいしかったです。
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そんなこんなで2日目は終わったのでした。

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