2019年1月7日月曜日

神社巡りと上野公園散策



2018年3月30日、友人と神社巡りと三ツ星カラーズというアニメの舞台になった上野を散策した。

東京メトロ24時間券を買って出発。
この切符、自動改札に切符を通してから24時間後まで有効という便利な切符で、東京メトロ全線がわずか600円で乗り放題となる。
通常、このような1日乗車券って、買ったその日の終電までしか有効ではない。
だから、昼過ぎとかに使うとなんかもったいない。
しかし、この東京メトロ24時間券は、改札に入ってから24時間後まで有効なので、翌日も使えたりするのでお得だ。





待ち合わせは新橋駅前。
この日は古本市が開かれていた。
しばらく本を漁った。
ぼくは昭和55年に発刊された愛媛に関する本を買った。



新橋駅から西へ行くと、重厚な見た目のいかにも歴史がありそうなビルが現れる。
堀商店と書かれている。



このビル、なんと1932年竣工ということで、戦争も生き抜いてきたのだ。
登録有形文化財に指定されている。もう少ししっかり撮影しておけばよかった。
それにしても、昔のビルって重厚かつおしゃれだよなぁ・・・。現代ではこういうデザインは難しいんだろうか。



西新橋交差点を北へ少し進むと、地下鉄の内幸町駅がある。その横に航空会館がある。
普段地下鉄ばかり使っているので、内幸町という地名は知っていても、どこにあるのか詳しくは分からない。今回こうやって歩きながら、なるほど、ここが内幸町かぁ・・・。交差点は西新橋なんだなぁと実感する。

さて、話が少しずれたが、航空会館の屋上には、航空神社という神社があるという。
そんなことは同行している友人に教えてもらうまで全然知らなかった。



航空神社は9階にある。エレベーターで9階へ。
そしたらこんな感じでお守りが売られている。
うーん、それでも神社があるなんて思えない雰囲気・・・。



航空神社がある航空会館は、貸し会議室が入っているビルなので、ちょっと固い雰囲気。
スーツをびしっと着た偉い人とか出てきそう。



ますます神社があるのか怪しくなってきた。従業員用の通路にしか見えない。しかも、写真を撮る前は照明が消えていて真っ暗だった。センサーが反応して照明がついた。入っていいのかどうか・・・。



細い通路の奥に扉があり、それを明けると屋上に出た。
確かに神社がある。さすがに普通の神社みたいに巨大な鳥居とかもない、かわいらしいサイズの神社だが、間違いなくここが航空神社だ。



日本の航空業界の安全を守っているのだろうか。
ちなみに自分は航空業界とは全く関係ないことをお祈りしてきた。



屋上なので当然景色を眺めることもできる。
虎ノ門ヒルズだったか、でかいビルが建っていて心が荒む。



高層ビルなんか見ても癒されない。しかし、航空会館の屋上には椿が咲いていた。
ピンク色の椿があるなんて知らなかったので、最初は牡丹かと思った。調べてみたら、こういう種類の椿もあるんだね。きれいに咲いていて癒される。



航空神社をあとにして、再び街をぶらぶらする。
バンコック銀行だって。そんな銀行があるのも、都会ならではか。
名前の通り、タイの銀行だ。



愛宕神社に来た。
愛宕神社のある愛宕山は、自然にできた山の中では東京23区最高峰の山になる。標高は25.7メートル。
ちなみに、東京23区で人工的に作られた山で最高峰なのは箱根山で、標高は44.6メートル。人工的に作られた山の方が高い。



愛宕神社のこの石段は出世の石段と呼ばれている。出世を祈願するならぜひこの石段を登ろう。
パッとみた感じ普通の石段だが、上ってみるとかなり急な事に気づく。
この石段を登ることが出世の祈願になると言うことは、この階段を下りると出世しないということになる・・・のだろうか。気になるのであれば、女坂から降りたり、エレベーターもあったりするので、そっちから降りるといい。



狛犬の手に椿がのってる。だれかが飾ったのだろうか。ちょっとかわいい。
あ、ぼくは神社に行くと、狛犬におちんちんがついているかどうか確かめます。たまにあるんですよね。愛宕神社の狛犬にはついてませんでしたが。





参拝しました。



愛宕神社には池があって、桜も咲いていて綺麗です。
猫がなぜ釣りをしているのか意味は分かりませんが、こういうのも東京らしいと言えば東京らしい光景か。



愛宕山にはNHK放送博物館があります。
1925年にこの愛宕山から日本で最初のラジオ放送が始まりました。
23区最高峰の山ということで、電波を遠くに飛ばすには最適だったのかな?
今はこうやって放送博物館が建っています。

入館は無料で、貴重な展示がたくさんあります。
ほとんどは撮影禁止なので、あまり写真がありません。
それにしても懐かしいものがあって目眩がした。



どれに反応するかで年齢が分かってしまいますね。



ナディアは何度も観たよ。
いつ観てもいいアニメだ。



4畳半と狭いけど、ここで家族みんなでテレビを観ていたのか。
当時、テレビを持っていたならそこそこ裕福な家庭だったんだろうなぁ。

NHK放送博物館、楽しませてもらったけど実は受信料払ってないんだよね。
というのも自宅にテレビがなくて・・・。
自分でもまさかテレビがなくても生活に困らない日が来るなんて思わなかった。アニメや映画、ドラマなどはNetflixやAmazonプライムで十分足りてる。家からテレビがなくなるなんて思いもしなかった。





愛宕山を貫く愛宕山隧道。
愛宕山って小さいけど、山なんだなと思わせてくれる。





愛宕山周辺を散策する。
この辺は虎ノ門なんだね。
都心なイメージがあったけど、こういう昭和丸出しな住宅がたくさん残っていた。



昭和と平成の対比。
背後に立派なビルが見える。





お昼はRaja神谷町店でカレーを食べた。
インドカレーのお店ってどこも安くてボリュームあるけど、儲けは出ているのだろうか。いつも不思議に思う。



地下鉄に乗って上野に移動した。
休日の上野はすごい人で賑わっていた。



定番ですが、一応撮影した。



分かってはいたけど、花見の時期だからカラーズの聖地巡りどころではない。普段でも人が多い上野公園も、さらに人が多い。桜が綺麗だからいいか。



花園稲荷神社だって。
上野公園の中にはいくつか神社がある。



狐さん、ちょっと不機嫌そう。



「穴」という文字がつくお稲荷さんは有名なところで穴守稲荷があるか。ここはストレートに穴稲荷という名前。
なぜ「穴」という文字がつくのかというと、狐が穴の中で暮らしているからだそうで。



中は薄暗い。写真だと明るいけど。



ちゃんと穴がありますね。



狐の置物かわいい。どこかで売ってないかな。
神社で売ってるのだろうか。確認しなかった。





こういう売店に弱いんですよね。売店に限ったことじゃないですが・・・。思いっきり昭和じゃないですか。



遊びで昔の写真っぽくしてみたけど、普通に戦前っぽい。それはちょっと大げさか。



上野公園の端の方へ来た。
小さいけど重厚な作りの建物がある。
京成電鉄の博物館動物園駅で、現在は営業していない。つまり廃駅である。
有名な廃駅なのであまり解説するほどでもないが、1997年に営業休止となり、2004年に正式に廃止となった。

上野公園のすぐ近くにあるので、この駅が営業していれば便利なのになと思うけど、ホームが4両分しかないので6両編成が基本となった今では停車できる列車が限られる。設備の更新にもお金がかかるなどの理由で廃止となった。

国会議事堂のような見た目だが、博物館動物園駅は1933年に開業。国会議事堂は1936年にできたので、国会議事堂より早く作られたことになる。



建物に似合った立派なプレートが掲げられている。



装飾がとても細かい。
戦前に建てられた建物は重厚感があっていい。

2018年12月から、博物館動物園駅の内部が一部公開され、誰でも入れるようになったとのこと。