2018年4月16日月曜日
新宿の老舗インドカレー屋さんと戸山ハイツ
2018年4月8日、新宿で友人と合流して都庁へ。
新宿へ行くときに丸ノ内線に乗ったが、この車両も近いうちに置き換えられるんだろうな。丸ノ内線にも新型車両が導入されるとニュースになっていたし。ということで1枚撮影した。
新宿駅から長い長い動く歩道で都庁へ向かう。
動く歩道は床面が妙にグニグニしてるのが好き。
都庁の前に出たら、初夏のような新緑が広がっていた。
ついこの前まで寒い寒いって言ってたのに、なんだか信じられない。
都庁もデザイン的にはかっこいいと思うが、なんだか悪の組織っぽい感じがする。
都庁は展望台があって、しかも無料。何度も来たことあるけど、今回も上ってみることに。しかし、いつも前回は北展望台に行ったのか、南展望台に行ったのか忘れてしまう。
東京も都会っぽいのは都心だけで、西側は高いビルがほとんどない。
しかし、ずーっと遠くまで街が続いてるのはさすが東京という感じがする。こんな景色を見ても、心が癒されない。
やめておけばいいのに、下を覗いてぞわぞわする。
高いところに上ると、窓ガラスを突き破って飛び降りたい気持ちになる。まず、そんなに簡単に窓ガラスが割れないけど。
都庁に負けまいと背を伸ばす高層ビルたち。
こういうところで働いてたりすると、ステータスになったりするのだろうか。
そんなことは置いといて、このあたりは古い高層ビルも多いので、歴史的な価値はあったりする。
奥の方に裾野が広がったビルがあるが、この損保ジャパン日本興亜本社ビルも1976年に完成。新宿の超高層ビルの中でも初期に建てられたものだ。
明治神宮の方角を望む。
さすがに高層ビルだらけだ。心が荒みそう。
11時を過ぎていたので、目的のカレー屋さんに行く。新宿ボンベイというインドカレーのお店。1973年からここで営業しているという。
なんで突然ここに行こうと思い立ったかというと、4月いっぱいで閉店してしまうから。
行ったことないお店だからなんの思い入れもないんだけど、レトロなお店の雰囲気が昭和を味わいたいぼくの趣味と一致した。こういう雰囲気のお店がなくなってしまうのは惜しい。
多くのインドカレー屋さんのようにインドらしいデザインの店内かと思ったら、どちらかというと古い喫茶店のような印象。一緒に行った友人も、喫茶店っぽいと言っていた。
でも、あとから写真を見返すと、お店の看板に「カリーと紅茶の店」と書かれてあることに気づいた。
チーズクルチャとカレー2種類のセットにした。
カレーはマトンカレーとチキンキーマカレー。
チーズナンじゃなくて、チーズクルチャなんだね。ナンとクルチャというのは別のものらしい。
クルチャというのは円形に焼いたパンで、インドなどの家庭料理として食べられる。ナンは高級品というのを聞いたことがあるかもしれないが、ナンと違って精白してない小麦、そして特殊な窯が必要ないので、クルチャの方が庶民的らしい。
チーズがたっぷり入っている。
カレーも美味しい。
これは人気なわけだと納得した。
インドカレーのお店では必ずラッシーを頼む。
店によって微妙に味が違うのが楽しい。
新宿ボンベイで食事をしたあと、新宿西口の旧バスターミナルに来た。
バスタ新宿ができる前はここが新宿のバスターミナルだった。
この狭い道路に大型のバスが次から次へとやってきた。
今でも床には整列乗車の線が残っている。
バスターミナルだったときは切符売り場と休憩所だったフロアも、ヨドバシカメラになっていた。
バスタ新宿ができてしばらく経つけど、実際に見たのはこれが初めて。思っていたより小さい気がした。
話は変わって、新宿から都電の13系統が出ていて、水天宮前まで走っていました。
路線自体は1970年に廃止されているのですが、地図の赤線部分だけは1948年に廃止され、緑色のルートに変更されています。廃止されたあとも、電車の回送の際に使用されていたらしいです。
この赤い部分が今でも廃線跡として残っているので、見に行きました。
新宿区役所交差点に来たら、すぐ廃線跡が分かります。
ほかの道路と比べて明らかに不自然なカーブ・・・。間違いなく廃線跡だ。
廃線跡は新宿遊歩道公園四季の路という公園になっている。
鉄道独特の緩いカーブが廃線跡らしい。
この道幅の狭さも鉄道っぽい感じ。
とりあえず適当に挿した感が半端ないポール。
廃線跡の両側は新宿ゴールデン街という、これまた昭和の雰囲気漂う飲み屋街になっていました。
あとで知ったんだけど、新宿ゴールデン街は基本的に撮影禁止なんだって。参照
新宿ゴールデン街の路地は私道なんだとか。特に注意書きとかはないので、検索するまで気づかなかった。
ということで、上の写真は公道の部分から撮ったもの。
黒猫いた。
新宿のたくましそうな猫。
これも公道からの撮影。
昭和の色が濃い。
新宿ゴールデン街の近くにある四谷第五小学校。ここはもう廃校になっていて、いまは吉本興業が入っている。
こういうデザイン、ちょっとおしゃれ。
都電の廃線跡の四谷側出口。
新宿ゴールデン街のすぐ近くにある花園神社に来ました。
そしたらいろんなガラクタが売られていました。
ガラクタと言ったら失礼か。
貴重なのかどうかは分からないけど、毛沢東の肖像画とかも売られていた。戦前の教科書とかも。あとはどのお店も海外の硬貨や古銭を扱っていた。見ているととても楽しくて、ここで結構時間を潰してしまった。
すっかり神社のことを忘れていましたが、ちゃんと参拝しました。
日清食品の本社だって。
花園神社の近くなんだね。
こういうおしゃれ感を狙ったビルはあまり好きではない。
不規則な形の窓ガラスはきっちり大きさを揃えたくなる。
普通のビルに見えて・・・
入口の張り紙がいろいろおかしい。
「春のお花見パン食い競争」とか意味が分からないし、もうスイカ割り大会とか気が早い。東京は整然としているように見えて、実はこういう関西っぽい雰囲気を出してる建物もあるんだな。
ちょっと変形しそうでかっこいい。
道路の両側にはマンションやビルが建ち並んでいたのに、いきなりコープが現れてローカルムードが高まる。この巨大な団地が戸山ハイツで、新宿駅から歩いて30分ほど。
敷地内の道路では露天でこれまた靴や食品などが売られている。ここ、本当に新宿から歩いて30分なのだろうか・・・。
1~35号棟までと、規模はかなり大きい。
元々は陸軍戸山学校の敷地だったので、都心なのにこのような大きい団地を建てることができた。
団地の注意書きって当たり前のことしか書いていない。
そこがまたツッコミどころである。
しかしこの戸山ハイツ、注意書きに中国語やハングルがないあたりを見ると、外国人の入居者は少ないのだろうか。立地が便利なので、まだ日本人の入居者が多いのかもしれない。
1階に店舗が入っているが、閉まっているところが多い。
2枚目の喫茶店は現役なのだろう。メニューが置かれている。
団地が賑わっていたころは、この団地内のお店で生活のほとんどがまかなえたのかもしれない。
金物屋さんと自転車屋さんは営業中。
新宿に近いとは言え、ここも自転車が必須な地域だ。自転車屋さんの需要はあるのだろう。
団地自体は外壁を塗装し直したのかあまり古さを感じないが、それ故に1階の商店の昭和感が強調されている気がする。
八百屋さんはお休みみたいだが、シャッターが半開きになっている。
放置されている感じはないので、現役なのだろう。
ぼくが子供の頃、こういう商店がまだ残っていたことを思い出す。いまはとっくになくなったけど、駄菓子とか買いに行った覚えがある。地方都市から消えてしまった光景が、都心だからこそ残っていたりする。そんな事例は多い気がする。
1 2 3 4 5 キンシ
なんかテンポがいい。しかし、隙あらば自転車を止めようとするのだろう。丁寧にキンシと書かざるを得ない。
巨大なダクト、集合ポスト、ピンクの壁。団地を感じさせてくれる光景だ。
団地というのは基本的に個性がない。たくさんの人を住ませるために作られているので、当然と言えば当然だ。
しかし、だからこそこのようなオブジェがひときわ目立つ。そして、団地の個性を作り上げる。
誰がどんな理由でこれを作ったのか分からない。ただの花壇ではダメだったのだろうか。団地での生活に潤いを与えてくれている。
団地に住んでいるのは人間だけではない。
春ののんびりした午後を過ごしていた猫。
突然だが登山をする。
この戸山ハイツの敷地内には山がある。しかも、東京23区で最高峰の山だ。その名も箱根山という。標高はわずか44.6メートルしかない。
ちなみに、人工的に作られた山としては東京23区最高峰である。自然にできた山で東京23区最高峰は愛宕山で、標高は25.7メートル。
重厚な建物が見える。旧陸軍の戸山学校があった土地だから、軍事関連の建物かと思ったが・・・
普通に教会であり、幼稚園だった。
標高が低いので、すぐに頂上が見える。
階段で楽々登山。
すぐに登頂成功。当たり前か。
よく頂上にある、どの方角に何が見えるか書かれたものがある。
しかし、お世辞にも眺めがいいとは言えない。
木が高いから仕方ないか。遠くの高層ビルがなんとか見えるくらいだ。
元々は徳川光友が、箱根の街に似せた庭園を造ったのが箱根山の由来であり、都心でありながら広大な土地が残っている理由である。
しかし、それより登山証明証がもらえるなんて・・・。
この箱根山はつつじがたくさん咲くみたいなので、5月ごろになればもっと見応えがあるかもしれない。
ぼくたちは戸山ハイツをあとにして、早稲田大学近くのシャノアールという喫茶店で休憩した。
さすが学生の街なので物価が安い。
アイスココアが350円くらいだった。しかも、生クリームじゃなくてソフトクリームがのっていた。微妙に嬉しい。
このあとは高田馬場などをぶらぶらして、夕飯にラーメンを食べることにした。
お店は学生街の早稲田にしては珍しいおしゃれなお店、らぁ麺やまぐち。
ここはミシュランガイドにも載っている有名なお店なんだという。
確かに美味しい。
鶏でとったスープはあっさりしているが、しっかりと味が出ている。鶏肉のチャーシューも美味しい。
美味しいと感じるラーメンはいくつもあるが、スープを飲み干したくなるラーメンというのは極めて少ない。ここはスープを全部飲み干すほどのラーメン屋さんだった。
友人らと別れて家に帰る。
駅に行く途中、寄り道をした。
新宿区はこういう車も通れないような細い道が多い。
学生のころ、四谷3丁目に住んでいたが、そこも細い道が多かった。
池袋で下車して、勉強するために本を買った。
そして駅まで戻るときにこの光景に出会った。
なんで丸善の中に電車が置いてあるのかと思ったが、社長だったかが鉄道マニアらしい。
右の電車、もしかしたらぼくも鉄道会社に勤めてるときに乗務していたかもしれない。
いちいち自分がどの電車に乗務したか記録なんて取ってないので、800形の812編成に乗務したかどうかは分からないが・・・。
あまり出会いたくないものに出会ってしまったなと思いつつ、池袋駅へ向かった・・・。
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