2020年7月24日
今日から本格的に長野県内をドライブする。
松本市内のコンビニで朝食を買った。
この写真はコンビニの駐車場から見える風景を撮ったものだが、目の前の低い山は古墳なんだという。松本にはこうした古墳がいくつかあるという。
松本から諏訪湖に出た。
山には靄がかかり、幻想的な雰囲気に。
晴れていた方がいいが、こういう風景も嫌いではない。
富士見の地名が見える。
ということは富士山が見えるのかもしれない。
ドライバーである長野在住の友人が言うには、晴れていると富士山が見えるとのこと。
やはり富士山が見えるところには富士見という地名がよくつけられる。
八ヶ岳ズームラインという道路を走る。
晴れていれば正面に八ヶ岳が見えるはずだが・・・。
それより道路の両端は畑である。なんの野菜を育てているのかは分からないが、きっとおいしい高原野菜なのだろう。
道端にキノコが生えていた。
コウジタケというキノコで、名前の通り麹の匂いがする。
それより色がさつまいもみたいだが。
清里に来た。
ここは長野県ではなく山梨県だ。
駅前は寂れている。妙におしゃれな建物が多く、
昔は観光客が多かったことを感じさせて余計に寂しい。
真っ白な駅舎が特長の清里駅。
よく見ると黒い点がたくさんあるが、その正体については知らない方がいい。
駅名票がおしゃれ
駅の近くのコンビニもおしゃれ
清里と野辺山の中間にJRの路線で一番標高が高い地点が存在する。
標高は1375メートル。空気が冷たい。
22‰の勾配がある。
今は気動車で軽々と登れるんだろうけど、
蒸気機関車が走ってた頃は難所だったに違いない。
蒸気機関車にこの勾配はきつい。
線路のそばにヒナギクが咲いている。
小海線の線路に沿って北上し、再び長野県に入る。
ここは長野県南牧村(みなみまきむら)。
少し離れたところ、群馬県にも南牧村が存在するが、
こちらは「なんもくむら」と読む。
村というともう少し鄙びているのかと思ったら、
意外としっかりとした街が山間のわずかな平地に広がっている。
人口は約3200人ほど。村としては十分多い。
八千穂から中部横断自動車道を走る。
この道路は新東名新清水ジャンクションから佐久小諸ジャンクションを結ぶものだが、
まだ一部しか開通していない。多くはまだ工事中か計画中で、部分的に開業しているところは無料で走れる。
南北に走るんだから横断じゃなくて縦断な気もするけど、
細かいことはいいか。
晴れていれば景色が綺麗なんだろうな。雨でも走っていて気持ちよかった。
佐久市から国道18号を軽井沢方面に向かって走ると、
ドライブイン軽井沢という廃墟が見える。
ドライブイン・・・。なんて素敵な響きなんだろう。
昭和の香りがする。
軽井沢まで来て長野方面に引き返す。
その途中で、しなの鉄道の観光列車ろくもんと併走した。
なかなか渋いデザインの電車だ。
道の駅 雷電くるみの里で飲むヨーグルトとおやきを買った。
この道の駅には以前来たことがあるが、緊急事態宣言が出ているころだったのでトイレしか開いておらず、人もいなかった。
しかし今回は休日を楽しむ人たちで賑わっていた。
人の多い場所は苦手だが、本来賑わっているはずの場所に人がいないのは寂しい。
今回来てみて、多くの人で賑わっている光景を見て少し安心した。
あ、おやきも飲むヨーグルトも美味しかったです。
道の駅を出て上田の手前で長野県道4号に入る。
どこにいても山が見えるし、山の中を走ることになる。
関東平野に住んでいる自分としては新鮮な光景だ。
菅平口交差点で国道406号を菅平方面へ。
菅平はホテルや旅館などがたくさんある。
いろんな大学の研修所もあるし、スキー教室もたくさんある。
菅平を過ぎると国道406号もグネグネ道になる。
川がなぜか重機によって整地されていた。
何をしているんだろうと思ったら、道路の拡幅工事をするためにまずは川を山側に寄せているのかもしれない。
そしてできたスペースを使って道路を拡幅するのかも。
大変な作業だなぁ。
山を下ると須坂の市街地に入る。
歴史のある街なのだろうか、蔵が目立つ。
やってきたのは長野ローカルのスーパーであるツルヤ。
旅行中にスーパーに行くのもなかなか楽しい。
できれば全国チェーンのスーパーより地元のスーパーの方が面白い。
いや、これ食べたかったんだよね。
長野と言えば昆虫食なので。
と言っても、昆虫を食べるのは主に南の地域だけらしい。
諏訪や松本、長野、北信は川や湖があるから食料は豊富だったんだろう。
しかしここまで書いておいてふと思った。虫を食べるしかないほど長野県の南の人たちは食料に困っていたのだろうか。
気になって調べてみたが、どうも食料がなかったと言うよりその地域の産業や自然環境が深く関わっているようだった。
まず長野県で手軽に食べられる虫であるイナゴは田んぼにやってくる害虫である。ということは捕まえて食べてしまえばいい。
蛹もスーパーで売られているが、こちらは蚕の蛹だ。養蚕が盛んだった地域で食べられていた。蛹は通常なら廃棄物になってしまうものなので、もったいないから食べるようになったのだろう。
蜂の子やざざむしは山や川でたくさん獲れたから貴重なタンパク源として食べられるようになった。
とても簡単にまとめてしまったが、どうも虫を食べなければならないほど食糧事情が悪かったというわけではなさそうだった。
ということでスーパーで買ったイナゴの佃煮を食べます。
食べて思ったのは小エビだということ。
食感は小エビのようにパリパリしている。
佃煮なので甘辛い味付けになっている。ごはんがあれば合うだろう。
食べやすいのでパリパリいける。
蚕の蛹も売っていたが、そちらは抵抗があったのでパスしてしまった。
次回長野に来たときに食べようと思う。
森宮野原駅に来た。
ここは長野県最後の駅で、この駅を出ると新潟県に入る。
この駅は日本の積雪最高記録を持っている。
もちろん人が住んでいない場所であればもっと雪が積もった場所はあるが、人が定住している地点としてはここが最高記録を出した地点で、この柱が積雪の高さを示している。
その高さは7.85メートル。
湿った空気がどか雪を降らす。
今は夏なので緑豊かで花も植えられて鮮やかだ。
ちょうど列車が来た。
駅には自分たちしかいなかったが、乗客がホームで写真を撮ったりして賑わう。
森宮野原駅をあとにして、せっかくなので
県境を越えて一瞬だけ新潟県に入った。
そしてまた引き返す。一瞬だったので新潟県での写真は撮っていない。
この写真は千曲川の写真だ。
千曲川自体は新潟県にも流れているが、名前が信濃川になる。
飯山方面を目指す
ひたすら千曲川沿いを走る。
川幅が広すぎて川面はどこにあるのか分からない。
飯山の市街地に入った。
さすがに車が多く賑わっている。
進路を西に変え、野尻湖を目指す。
細い山道をひたすら走ると、紫陽花が咲く小道に出る。
いつの時代の標識だろう。
湖畔の道は別荘が並んでいて、いかにもお金を持っていそうな外国人がたくさんいた。
そこに自分たちは迷い込んでしまったわけだが、場違いな感じがした。
なんとか抜け出して野尻湖の近くの庶民的な駐車場に車を止めて散策することに。
朽ち果てようとしている飲食店がいくつかあった。
すでに令和の時代だが、だからこそ昭和を感じさせる建物は貴重だ。
現役の頃はここもたくさんの人で賑わったのだろうか。
綺麗な幟が掲げられているので、もしかしたら釣り具のレンタルとかはやってるのかも?
お店は寂れた感じがするものの、湖畔には立派な遊覧船が
たくさんの観光客を乗せて到着した。
紫陽花は晴れの日よりもこういう曇りや小雨の日の方が似合っている。
おしゃれなカフェでは身なりの良い外国人の家族がお茶をしていた。
野尻湖には琵琶島という島があり、宇賀神社がある。
行ってみたいが橋はなく、船でしか行けない。
頑張れば足こぎボートでも行けるらしい。
長野県道404号で南西へ。
国道406号と合流するあたりはちょっとした集落になっている。
洞門いいよね。
それにしてもこの洞門、頭にたくさん葉っぱをのせている。
これ一応国道なんですよね。
ちゃんとおにぎりがあります。
間違いなく国道です。
400番台なのでしょぼいのは仕方ない。
白馬村との境界に来ました。ここにもおにぎりが立っています。
白沢洞門です。
この洞門を抜けると素晴らしい景色が見えるらしいが、
こういう天気なので何も見えなかった。
白馬村に向けて山道を走る。
雨に濡れた緑が鮮やかだ。
人家が並んでいる。白馬村のメインストリートかな?
集落はすぐ途切れ、道路と川だけになる。
道路と併走している川は姫川で、名前とは違ってかなりの暴れ川らしい。
近年だと1995年に氾濫し、大きな被害を出した。
この姫川は新潟県の糸魚川市に流れているが、糸魚川の由来が「厭い川」から来ているそうで、氾濫が多かったことを物語っている。
ちなみに姫川は翡翠の産地である。
道の駅小谷に到着。
なぜかおこじょのぬいぐるみが売られていた。
道の駅から少し北に行けば新潟県に入る。
今回は長野県一周が目的なので、引き返して青木湖方面へ。
茅葺き屋根の家が見える。
これは人と馬が一緒に暮らしていた時代の民家らしい。
いまは資料館になっている。
栂池高原の街は昭和レトロといった感じだ。
木崎湖のそば走る。
写真に撮ってはいないが、木崎湖の手前には青木湖がある。
青木湖は犬神家の一族という映画で有名な場所。
湖面から足だけ出ているアレです。あのシーンの撮影地が青木湖なんだそうで。
大町のあたりまで戻ってきた。
このまま走っていては夕飯が食べられなくなりそうなので、
安曇野インターチェンジから高速道路に入った。
ドライバーが、高速道路から見る松本の夜景が都会っぽいと言うので見てみると、
確かに街の灯りがたくさん流れていく。
なんとなく東名高速と首都高の境界あたりに似ている気がする。
高速道路を飛ばして、塩尻市にある東山食堂に来た。
実は今朝、お店の前を車で通っているので、ぐるっと回ってきたことになる。
長野でもジンギスカンのお店をちらほら見かける
しかし、一般的に知られているようなジンギスカンとは鉄板の形が違う。
長野にもあのドーム状の鉄板を使うジンギスカンはあるみたいだが、
この写真のような鉄板を使うところも多いようだ。
タレは味噌とニンニクが入っている。
ほかには何が入っているのか探ったが、長野が地元の友人曰く、
りんごは間違いなく入っているとのこと。
やはりりんごは名産だし料理にも使えるので、このタレにも使われているかも。
この東山食堂では、お会計のあとにソフトクリームがサービスで出てくる。
焼肉屋さんというとガムをくれるイメージだがソフトクリームとは。
しかもソフトクリームに対してもこだわりがあるようで、
「クレジットカードでの支払いは手数料などがかかるため、導入するとソフトクリームのサービスが維持できなくなるので現金のみとなります」
とレジの横に貼り紙がしてあった。
東山食堂は値段も安く、しかし味はとてもよく、庶民的な雰囲気だったので、
地元の人が行くようなお店という感じがして良かった。
食事代も一人2000円ちょっとあれば十分かな。
食後は南松本駅でしばらく電車を眺めた
雨に濡れた踏切。
今日1日、主に長野県の北の方をぐるっと走ってきたが、
それだけでも長野の広さを実感した。
明日は主に南の方へ行きます。
今日走ったルートはこちら↓